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昨年の新宿歌舞伎町での火災では、多くのかたが煙に巻き込まれて死亡されました。これから寒くなるにつれ、火災が増えてきます。
火災への備えということで、今回は「防煙マスク ガーディマスク」を販売されている株式会社日本セフティーネットの熊谷さんにお話を伺いました。 |
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[SHOP RESCUE・藤田/以下SR]
防煙マスクを作り出したきっかけを教えてください。 |
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[熊谷さん/以下敬称略]
1974年につくられた 「Towering Inferno」 タワーイング インフェルノ というパニック映画があります。
この中で主役の消防長役:スティーウ゛マックィーンは当時サンフランシスコ市の現役消防士エモットコンドン氏がモデルでした。
映画上映後に実際にラスベガスのMGMホテルの火災で80名以上の死亡者を出す大惨事がおきました。来る高層化時代の火災事故を予期したような
先見的な映画と評判になったのがこの映画です。
その後、エモット・コンドンさんが、来日され各地で講演会を開かれました。その中で、「ビルでの火災で亡くなる方のほとんどは炎ではなく、煙で亡くなる。火災時に人命を守るには、まず呼吸の保護が大切であり、そのためには煙から喉を守るマスクが必要だ」とマスクの必要性を強調されました。
この講演会をうけて、日本でも本格的な防煙マスクを作ろうというプロジェクトが立ち上がりました。 |
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そこで、もともと私の実家はビニールの加工業をしておりまして、防煙マスクのプロジェクトが立ち上がった際に、マスクの加工も含めて素材の開発をできる会社を捜していたところで、私に話しがきました。
防災・災害の分野はまったくの素人でしたが、色々な方のお話しを聞いているうちに、火災時における防煙マスクの必要性がわかり、そのプロジェクトに参加することになりました。 |
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[SR]
ということはゼロからのスタートだったわけですね。 |
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[熊谷]
そうです。当初はまず、ビニールの接着の部分でプロジェクトに参加しておりました。従来のマスクのフードのタイプは熱に弱く、燃えやすい素材でした。
マスクとしての性能を確保するためには、フード素材に耐熱性とか耐火性をある程度持たせてさらに汚染された空気が進入しないように高周波接着で密閉加工できる技術が必要でした。
フード部分の問題がクリアーしていくうちに、今度はフィルターの重要性に気づいたわけです。
まさにこの分野は初めての領域でした。
試行錯誤を重ね、様々な資料を読んで研究したり、また自分自身も地元の消防団で活動していくうちに、すっかりマスクの開発に没頭していきフィルターの開発もお手伝いするようになったのです。 |
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[SR]
防煙フィルターで苦労したことはありますか? |
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[熊谷]
まず、煙を防ぐにはフィルターを使うのですが、通常のフィルターは円形の薬剤缶が入っています。持ち運びしやすくするためには、小型化にする必要があります。
薬剤缶を丸形から楕円形にすることで、小型化は可能ですが、断面積が小さくなるために、同じ性能を得ようとすると、今度は吸気性能がおちて、呼吸しづらくなってしまい、息があがってしまうのです。
小型化とフィルターとしての性能、そして吸気性のすべてを備えるということに非常に苦労しました。
それと、せっかく性能のよいフィルターを作っても、そこを通らずに汚染された空気が入ってくると効果がありません。
つまり、マスクの脇から空気が入ってくると意味がないということです。装着時にぴったりと顔に密着するようマスク自身の素材にも苦労しました。 |
| 後半へつづく |